こんにちは、Keolaです。
一条工務店の名物と言っても過言ではない一条工務店オリジナル洗面台「リュクスドレッサー」。
どのサイズを選んでもオプション費用は同じ。これを可能な限り大きくするのが一条工務店で建てる醍醐味と言えるでしょう。
しかし、我が家はあえて一番小さな洗面台を選びました。
一条工務店の洗面台選びで最もベストな方法は、
i-smart標準のリュクスドレッサーではなく、
幅狭グレイスドレッサーに自在棚を組み合わせることです。
我が家はこの方法で、オプション費用をかけずに収納力のある家事楽で使いやすい洗面室を作ることができたと確信しています。
今回は、なぜこの方法がベストなのか。その理由ををお伝えしようと思います。
まず最初に我が家がグレイスドレッサーを選んだ理由を紹介し、次に自在棚と組み合わせることで得ることのできるメリットを紹介していきます。
あくまでも我が家の考え方ではありますが、一条工務店の洗面台で悩まれている方の参考になれば幸いです。
グレイスドレッサーとは
「グレイスドレッサー」とは一条工務店の商品”グランセゾン”の標準設備であるグレイスシリーズの洗面台です。
現在、i-smartでも追加オプション費用で選択可能なため、採用を迷う方が多いのではないでしょうか。
i-smart標準の洗面台「リュクスドレッサー」も標準仕様とは思えない仕上がりとなっており、グレイスドレッサーに引けを取らないくらい豪華です。

鏡面仕上げというのが高級な印象を与えるのか、初めて見ると、思わず「おー!」という声が出そうになるほどインパクトのある洗面台です。
対して、グレイスドレッサーは木目調のデザインとなっており、落ち着いた大人の雰囲気を演出してくれるお洒落な洗面台です。

デザインは好みで分かれると思いますが、
洗面台は毎日使用するので、見た目だけでなく実際の生活での使い勝手やメンテナンス性も検討する上で重要な要素です。
リュクスドレッサーではなくグレイスドレッサーを選ぶべき理由
グレイスドレッサーを選ぶべき理由は、使い勝手が良く、お手入れが簡単で家事楽だからです。
具体的に家事楽な理由を3つの仕様を比較しながら説明したいと思います。
水栓
下の写真はリュクスドレッサーの洗面台です。
水栓はヘッドが伸びるタイプで、日常の使用に関しては文句ないのですが、
矢印で示しているところが私の一番気になってしまう部分です。
その理由は…


ここに水溜まっちゃうよ~
水を出すときは手が乾いているので良いのですが、問題は水を止めるとき。
濡れた手で水を止めると、
使う度に水が下に垂れて台に溜まってしまうのです。
綺麗に保ちたければ、使った後はすぐにここを拭くという作業が絶対に必要になります。
それに対して、グレイスドレッサーは下の写真のように壁付け仕様になっています。

この違いで、お手入れに対する負担がどれだけ減るか想像できるのではないでしょうか。
こちらも同じようにヘッドが伸びるので日常の使用に困ることはないと思いますし、

なにより見た目もスタイリッシュでお洒落です。
ミラー
次に比較するのは鏡です。
注目していただきたいのは、リュクスドレッサーの三面鏡下の横に長い鏡。
この低い位置の鏡について、初めて展示場を案内してくれたときに営業担当者さんが説明してくれました。

低い位置に鏡があることで子供も鏡を使うことができるようになっています。この洗面台は子育て世代のご家族に大変人気なんです!
最初聞いた時は、なんて画期的な洗面台なんだ!と思ったのですが、色々な一条ブロガーさんの実体験を読むと、この鏡の位置が水栓に近いため、使用する際に水が飛び散り、鏡がすぐに水垢だらけになってしまうとのこと。
宿泊体験で実際に使ってみましたが、納得しました。

水垢だらけで鏡が見えなかったら結局子供が使えないじゃないか!
子供たちが鏡を使えるように、親が必死にこの奥まった鏡を毎日キレイに拭き掃除をしたいとは思いませんでした。
そもそも我が家の男の子たちは鏡を使わないし、使う年齢になったら上の三面鏡で見れる身長になっているので、なおさらこの鏡いらない!という判断になりました。
収納
収納は今回のテーマであるグレイスドレッサーと自在棚を組み合わる理由に大きく関わっているため、とても重要です。
同じサイズで比較すると、収納できる量はどちらもそこまで変わらないのではないかと思いますが、
この収納の使い勝手が全然違います。
(下の写真は幅サイズが違います。)
フロートキャビネット
収納量はほとんど同じだと書いたのですが、実はグレイスドレッサーにしかない収納があります。
それは、「フロートキャビネット」です。
洗面台全体が浮いているので床との間に空間があり、その空間を収納として使用することが可能。
我が家はいままで体重計の置き場所に困っていたので、これはかなり嬉しいポイントでした。

収納下段
下段両脇の引き出しの使い勝手はどちらも同じです。
問題は中央の収納です。
リュクスドレッサーは開き戸に対してグレイスドレッサーは引き出しとなっています。
なんとなく洗面台下の収納って「開き戸」のイメージなのは私だけでしょうか。
現在住んでいる我が家のアパートもそうなのですが、
写真のように洗剤等のボトル類を入れることが多く、奥のほうに入れた物が取り出しにくいし、そもそも見えなくなってしまって何が入っているか分からないという状態になりやすいのです。
しかも、上半分は空間が空いてしまいます。この空間が勿体なくないですか!?

対して、グレイスドレッサーは2段の引き出しになっているので、同じ空間を無駄なく使うことができるし、引き出せることによって奥まで何が入っているのかすぐに分かり、簡単に取り出すことができます。

収納中段
両脇の収納スペースで大きく違うのは、リュクスドレッサーがメッシュタイプの引き出しとなっており、グレイスドレッサーはクリアケースの引き出しになっています。
メッシュタイプは中身が見やすいというメリットがありますが、メッシュ穴より小さい小物を入れることができないというデメリットもあります。
実際に触って比較すると、メッシュタイプは少し強度が心配になりました。
グレイスドレッサーのクリアケースの引き出しのほうが長持ちしそうな印象です。
次に鏡裏収納を比較して見たいと思います。
グレイスドレッサーは幅90cm以上のサイズを選ぶと写真のようなドライヤー等の収納スペースが増えます。
壁がマグネットになっており、フックを付けることでキレイに収納できます。
このスペースはかなり使い勝手が良さそうです。
リュクスドレッサーでドライヤーを収納する場合は左右下の狭い空間に押し込む感じになります…
また、グレイスドレッサーの小物家電収納スペース下はティッシュの収納スペースとなっており、
下の写真のように扉を開かなくてもティッシュを使うことができちゃうんです。
地味ですが、我が家がグレイスドレッサーにした理由の中でこのティッシュスペースは大きな理由の一つでした。

収納上段
最後に上段の収納についてです。
この上段の収納の使い勝手がリュクスドレッサーとグレイスドレッサーで大きく違います。
そしてこの収納こそ、我が家がリュクスドレッサーにしたいと思った一番の理由です。

最上段の収納をよく見てください。
ここに収納した物を取ることを想像していただきたいのです。
手、届きますか!?…
上3つの収納は普段使うことは絶対にないでしょう。
手が届かない場所であれば自然に普段は使わないも物を収納することになります。
たまにしか使わない物であればまだ良いのですが、
我が家の場合、絶対に使わない物しか入れないような気がしました。
「絶対に使わない物」…。
そもそも使わないなら捨てるべきじゃない?という結論にいたりました(笑)
手が届かないのであれば我が家にとって不要なスペースなのです。
しかし、グレイスドレッサーの同じ収納スペースは下の写真のように女性でも届く位置まで下げることができる「ダウンウォール」仕様となっています。


これであれば、普段から使える!
このダウンウォールこそが標準のリュクスドレッサーにはない、グレイスドレッサーの一番の魅力だと思いました。
幅狭なグレイスドレッサーと自在棚を組み合わせる理由
i-smart標準のリュクスドレッサーの最大のメリットは、
「どのサイズを選んでも追加費用がかからない」ということです。


そう聞いたら誰しもが一番大きいサイズを選びたくなるのではないでしょうか。
無料で大きくできるならお得感ありますね。
しかし、よく考えてみてください。
一番収納力があり、幅が大きいサイズであるW333は図面上で言うと3マス分となります。
我が家の坪単価は約74万円なので、1マス約18万円。
絶対に洗面台は必要なので、一番小さいサイズを設置したとすればその費用は約18万円です。
しかし、W333を選んだ場合、+2マス必要なので、
18万円x2マス=36万円
の追加費用がかかっていることになるのです。

た、高い!
おそらく洗面台本体の費用は、全体の各サイズを選ぶ人の割合をもとに一条工務店が損しないように坪単価が計算されているのではないかと思います。
洗面台本体だけの話であれば大きいサイズを選んだほうが、多少お得になるかもしれません。
しかし、仮に本体代金で多少お得なっていたとしても、坪単価としては膨大な追加費用を払っていることになるのです。
一条工務店オリジナル仕様の罠ですね。
そしてこの36万円の費用は何のために支払っているかをよく考えると、
殆どが、両サイドの収納ということになります。
先ほど、収納の使い勝手について紹介した一生開けなさそうな収納がその両サイドに含まれているのです。
これは標準のリュクスドレッサーだけでなく、グレイスドレッサーを選んだとしても同じです。
我が家は、一生開けなさそうな収納スペースのために高い坪単価を払って大きいサイズにしたいとは思えませんでした。
そこで、我が家が導き出した答えが、
幅狭のグレイスドレッサーに自在棚スペースを作ることです。
グランセゾン標準仕様のグレイスドレッサーですが、実はi-smartでも一部のサイズは追加費用なしで採用することができます。

この中でR211は我が家の考え方的に論外です。(最上段に開かずの収納だけを追加しているだけなので。)
R111もしくはW222を選ぶことで、上段の収納はダウンウォールのため日常的に使用することができますし、大きいサイズにすれば本来あった収納スペースとして自在棚のスペースを設けることで、収納する物に合わせてサイズを変更して使うことができるので、幅が決まっているドレッサーのサイド収納より使い勝手はかなり良くなります。


上の図はどちらも2マスで収まっていますので、追加オプション費用は自在棚のみでできます。
(※自在棚寸法はドレッサーとの間の薄壁を含みます。)
W222は上段脇に小さい収納があるじゃないか!と思うかもしれませんが、
割合としては小さく、それよりも鏡のサイズアップと鏡裏収納追加の恩恵が大きいので、
このメリットを重視する場合は、右側のように自在棚のスペースを30cm短くし、60cmにすることで費用としてはR111と変わらず採用することができます。

一条工務店のオプションに自在棚というのがあるのですが、設計士さん曰く、自分でネットで買って付けたほうが安くできると教えてくれました。
我が家は自在棚の設置する壁のみ用意してもらい、入居後にDIYでレールと棚を設置しようと思っています。
なので、見積りには追加費用が発生していません。
まとめ
老後までの生活の変化を考えると、枠が固定されている収納スペースよりもサイズを自由に変えることができる自在棚のほうが長い目で見たときに家事楽なスペースになることは間違いないです。
そのメリットを活かしつつ、勝手の良いグレイスドレッサーを組み合わせることで、追加費用を最小限に抑えながら、お洒落と使いやすさを両立することができます。
グレイスドレッサーと自在棚という組み合わせがベストな理由を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
これから打ち合わせを始める方や、洗面台選びに迷っている方への参考となれば幸いです。
コメント