こんにちは、Keolaです。
一条工務店のお家を体験できる「宿泊体験」。
一条工務店を検討している段階で、営業担当者さんからお誘いがあります。
「実際に泊まるメリットはあるの?」
「泊まるとしたらどんなことを確認したらいいの?」
という疑問が私自身あったので、実際に宿泊体験をして感じたこと、具体的なチェックポイントをお伝えしたいと思います。
宿泊体験とは

一条工務店の分譲地で実際に販売を前提に建てられたお家で1泊2日の生活体験ができるというもの。
「住宅展示場で展示されているお家は現実的なサイズではない。」とよく言われますが、
一条工務店の展示ハウスも例外ではなく、やはり大きいです。
しかも、だいたい2世帯住宅のような造りとなっており、1階と2階で色違いの設備が見れるようになっています。
一条工務店の展示ハウスの設備は他社と比べて標準仕様が多いので、実際に住む家をイメージしやすいですが、サイズ感がやはり違います。
打ち合わせで、写真や言葉で説明されてもイメージしにくいことが多いので、
宿泊体験で事前に確認しておくと後悔のない家づくりができると感じました。
宿泊体験の流れ
土日に予約が集中するようで、平日のほうが希望日が通りやすい印象でした。
我が家は金曜日の夜から土曜日にかけて泊まりたいという希望でお願いしましたが、1ヵ月後が最短でした。
希望の時期を逃さないようにするためにも、早めに予約をしておくと良いと思います。
時間は当日17時~翌朝9時頃までです。
我が家の営業担当者さんは夕方17時以降なら都合を合わせてくださると言ってくれていたので、
どうしても仕事で遅くなる場合等は調整してくれるようです。
ちなみに、回数制限はないので、何度でも泊まることができるようです。
持ち物
では、具体的に何を持っていけばいいのでしょうか。
体験棟には必要な物がほとんど揃っています。ホテルに泊まる感覚だと思えば間違いないです。
我が家が持ち込んだものはこれだけ!
食事代が出るという情報が多かったですが、我が家のエリアでは食事代は出ませんでした。
外食してもいいのですが、せっかくなので食材を持ち込んでキッチンで料理してみることをお勧めします。
調理器具やお皿、調味料は揃っていたので、困らなかったです。
冷蔵庫にはジュースが入っていて、子供たちが大喜びでした(笑)
ダスキンが毎回家中を掃除してくれるとのこと。
バスタオルやアメニティグッズも一通り揃っていましたし、ベットもすごく綺麗でした。
夕食を作ってゆっくりしていたら思ったより時間がなく、寝る前にバタバタとお家の確認をしました。
チェックポイント
我が家が実際に確認した内容を4つに分けて紹介します。
広さの感覚、間取り
リビングダイニング

注文住宅の醍醐味でもありますが、打ち合わせでは間取りに悩みます。
家の中心となるリビングダイニングの広さをどれくらいにしたいかを決めておくと、間取りをスムーズに決めていくことができます。
リビングダイニングは家の中で一番広い空間のため、どこか別の部屋を広くしたいという希望が出てきたときに、
同じ予算内に収める必要があるなら、一番広くて影響の出にくいリビングダイニングを小さくして調整することが簡単なため、
このリビングダイニングの広さを数字だけで見ていると、後々後悔することに…
リビングダイニングは絶対にこの広さを確保する!という基準を持つことでその他の空間をどこまで大きくできるのかが明確になります。
例えば、「リビングダイニング17畳」と言われて、すぐにイメージができるなら問題ないのですが、なかなか難しいですよね。
宿泊体験棟のリビングダイニングの広さを基準に、希望の広さを考えておくことをお勧めします。
キッチン

リビングダイニングと同様に、キッチンの広さも重要です。
人それぞれですが、我が家の場合は子供たちと一緒に料理ができる広さが欲しかったため、最初からアイランドキッチンにすることを決めていました。
当然ですが、アイランドにすると、想像以上に場所を取ります。
また、複数人が同時に作業していても快適な空間となるようキッチン通路は広めに設定しました。
一条工務店オリジナルキッチンカウンターの場合は、サイズや形状も選ぶことができます。
ワイドカウンターにした場合は、その分の広さを確保しなければいけません。
我が家の場合、このLDKの空間が最優先だったため、この広さをまずは決めました。
ここが決まれば、あとはパズルのように希望の間取りを考えていきます。
洗面、脱衣室

我が家の場合、洗面脱衣室はLDKの次に優先順位が高い場所です。
家事の中でもヘビーなのが洗濯。
この洗濯を少しでも楽にできるような空間にするために、色々考えました。
同時に、洗面と脱衣を分けることも絶対だったので、限られた空間でこれを実現するのが、なかなか難しいのです。
室内干しをするのであれば
どれくらいの空間があればいいのか、
どこに干すのか、
収納は必要なのか、
など、実際の導線を想像しながら使ってみると良いと思います。
寝室

我が家が泊まった宿泊体験棟は、2階に主寝室と子供部屋が2つありました。
打ち合わせで大きな悩みだったのが、子供部屋の大きさ。
子供達にはできれば「自分の部屋」というのを作ってあげたいという思いがありましたが、
我が家は3人の男の子。
主寝室に加え、子供部屋を3つ確保する余裕はありません!(笑)
できたとしても、子供達が家を巣立った後のことを考えると3部屋も作りたくなかったという思いもありました。
考えに考え抜いて、3部屋確保しつつ、子供達が巣立った後も有効に活用できる方法を見つけることができました。
この答えを導き出す過程で、宿泊体験棟の子供部屋の広さがとても参考になりました。
収納

一条工務店の収納は、規定数以上は費用のかかるクローゼットタイプと何個でも無料で採用できる押入れタイプがあります。
よほど広い家を建てる人以外は収納に費用をかけなくても十分な収納を確保できます。
収納は多くて困ることはありませんが、収納のスペースも当然坪当たりの費用が発生しています。
多ければ多いほど全体の費用は増えるため、本当に必要な数を考えることが大事だと感じました。
一条工務店のクローゼットは色々な種類があり、好みに合わせて選べます。
また、上記以外にも採用する人が多いのは本棚。
子供部屋に本棚が付いていたので、とても参考になりました。
感想としては、埃が溜まりやすそう。掃除しにくそう。という印象でした(笑)
子供が巣立った後は使わなそうだったので、本棚をホームセンターで買ってきて置くほうが我が家の場合はよさそうでした。
階段

我が家は最初から平屋と決めていたので、階段をチェックすることを事前に考えていなかったのですが、
自然と気になってしまいました。
というのも、見た目としてはお洒落なんです。オープンステア。
ただ、結論としてはやっぱり平屋にして階段がないほうがいいという結論になりました。
色々理由はありますが、実施に泊まった際に気になったのは、
「小さい子供には危ない」ということです。
想像していたより階段幅が狭く、傾斜が急なんです。
我が家の1歳半の次男が一人で上り下りするのですが、オープンステアの魅力であるオープンの部分に体が通ってしまうのです…
2階の上のほうから落ちたら…という想像をすると恐ろしくなりました。
そのためにオプションで対策できるようになっていますが、見た目を重視してオープンステアにしてるのにゲージやネットを張ったら台無しになります。
平屋にしたい理由はまた別なのですが、一晩泊まって、私も妻も「やっぱり平屋だよね」という結論になりました。
住設の使い勝手
キッチン

実家がIHコンロだったため、特に不安はありませんでしたが、使ったことがない場合は実際に調理してみると良いかもしれません。
実際に使ってみて気になったのはキッチンの高さ。
私自身そこまで背の高いほうではないですが、キッチン高さが低く感じました。
妻も同じ意見だったようで、キッチン高さは最大の90cmでお願いすることにしました。
合わせて換気扇の高さもチェックしておくことをお勧めします。
換気扇の高さも規定範囲内であれば調整可能です。
我が家が泊まった宿泊体験棟には自動水栓がついていました。

LIXILのナビッシュという商品。採用する方が多いようで我が家も迷いました。
キッチンを一番よく使う妻は、「あれば便利だけど、絶対欲しい!というわけではない」とのこと。
私自身メリットよりもデメリットのほうが多いような気がしたので、予算に余裕があれば採用してもいいかなという感じでした。
最終的に予算という理由ではなく、採用はしませんでしたが…
その理由については別の記事で詳しく書きたいと思います。
洗面台

i-smart標準の一条工務店オリジナル洗面台「リュクスドレッサー」。

洗面台に関しては展示場でも見ていたので、そこまで気にしていませんでした。
リュクスドレッサーはどのサイズを選んでも追加費用は発生しないので、とにかく一番大きいやつ!くらいしか思っていなかったのですが、
実際に使ってみて、その考えが間違っていることに気が付きました。
宿泊体験をして良かったと思える一番の理由はこのリュクスドレッサーの使い勝手を経験できたことです。
リュクスドレッサーについては別の記事で詳しくまとめたいと思います。
お風呂

お風呂のチェックポイントは2つ。
水圧と広さ。
標準エコキュートの水圧が弱いという声が多いようで、営業担当者さんにも確認することを勧められました。
実際に使ってみましたが、そこまで気にならなかったので、標準で問題なさそうという結論になりました。
水圧が強い=たくさん水が出る
ということなので、標準の水圧で問題ないのであれば節水にもなります。
宿泊体験棟のお風呂は1.25坪の広いタイプでした。
子供と一緒にお風呂に入ることを想定して1.25坪を勧めているブロガーさんをよく見ました。
たしかに広くて快適です。
実際に子供達と一緒に入ってみて感じたのは、
洗い場にいる時間は一瞬で、一緒にいる場所は浴槽の中。ということ。
子供と一緒にお風呂に入る期間はあっという間に終わってしまうことを考えると、0.25坪x坪単価の費用はもったいないと思いました。
そのお金で大きいプールを買って庭で子供達と遊びたいと思います。
トイレ

標準トイレは要チェックです!
上の写真は宿泊体験棟の実際のトイレです。
流れが弱く、掃除がしにくそうな印象でした。
我が家はTOTOのネオレストにアップグレードしています。

クローゼット

どれも使いやすい印象でした。
特にパントリーは高評価です。
寝室のクローゼットも不満はありません。
唯一不満があるとすれば、扉です。
見た目はいいのですが、耐久性がなさそうでした。
子供が乱暴に扱うと壊れそうな気がします…
これも宿泊体験で気づけて良かった点です。
我が家はクローゼットの数は最小限にして、自在棚を増やしています。
空調
床暖房/床冷房

冬時期の体験だったため、床暖房を経験することができました。
今住んでいるアパートが寒すぎるからか、床暖房が快適すぎました。
家全体が暖かいというのはすごいことですね!
デメリットというほどでもないですが、人によって体感温度が違うため、温度設定が難しい。というのを感じました。
特に寝ている時間。
妻はすごく暑いと感じたようなのですが、私は寒いと感じました。
床暖房の区分けは後悔のないように考えることをお勧めします。
夏時期に床冷房の確認のために再度、宿泊体験をお願いすればよかったなと後から思いましたが、さらぽかを採用しようと思っていなかったので、あまり考えていませんでした。
気密性の高い一条ハウスにおいて全館エアコン冷房の環境を作るのは簡単で、エアコン1台でできるなら、その方が絶対に安いし、壊れた時も交換が容易にできるという考えでした。
しかし、調べれば調べるほどさらぽかを採用した方がいいという考えに変わりました。
その理由については別の記事で紹介したいと思います。
ロスガード、デシカント

「ロスガード」という換気システムが標準でついていますが、
オプションのさらぽかを採用するとデシカントシステムに変更となります。
どちらにせよ24時間動いており、夜寝ている間の静かな時間に稼働音が気になるという方が多いようです。
以前かなりひどかったようで数年前に防音対策が施されるようになったとのこと。
現在の仕様では日中家にいても全く気になりません。
ただ、寝室の近くにロスガードを配置してしまうと給気口から稼働音が漏れてくるといのはあるようです。
我が家が泊まった宿泊体験棟はデシカントでしたが、寝ている間特に気になりませんでした。
給気口(SA)
先ほど紹介した通り、一条工務店の家にはロスガードという換気システムが標準装備されており、常に家中の空気を入れ替えてくれています。
そのため綺麗な空気を各部屋に供給する管が天井に設置されます。

ここから空気が出てくるので、多少ですが、風を感じます。
どの程度の風なのか実際に確認することをお勧めします。
理由は、この設置場所を間違えると取り返しのつかないことになるからです。
ソファーを置く予定の真上など、常に人がいるような場所は避けたほうが無難です。
ナノイー発生機「air-e」

パナソニック製の天井埋め込み式ナノイー発生機。
脱臭効果が期待できるというもの。
無料で3つ設置できます。
キッチン、玄関、脱衣室あたりにつけることが多いようです。
実際にダイニング付近に設置してあるナノイーを試してみましたが、
とにかくうるさい。
匂いよりも音のほうが気になります(笑)
埃が溜まりそうなのも気になりました。
一条工務店側としては無料なのだから付けておくのが当たり前というスタンスのようで、
我が家のように外してほしいという要望はあまりないのか、打ち合わせで嫌な顔をされました。
取り止めの理由を聞かれ、

掃除が面倒くさそうだからです。
と答えると、

フィルターはないためお掃除不要で特にメンテナンスは必要ないですよ。
なんだか、今までになく反論してくる様子。
パナソニックとの契約で極力付けるように言われているのは当然だと思いますが、
無料だとは言え、不要なものを取り付けるために天井をくり抜きたくないです。
空気を吸っているのだから少なくとも埃は絶対に溜まります。
さらぽかの天井サーキュレータの掃除もあるのに、これ以上掃除する場所を増やしたくないよ~。
数回言ってもなぜか見積書から消えずに残っていました、、何の抵抗でしょうか(笑)
特に希望を言わなければ最初から図面に3つ設置されていますが、普通に取り止めが可能です。
最終的には図面、見積書から消してくれました。
その他
音漏れ

一条工務店の家は気密性が高く、外の音は全く聞こえません。
しかし、家の中の音が結構響きます。
特に二階の音。
上で人が歩いている音が下の階にいるとどこを歩いているかはっきりわかるくらい聞こえます。
また、各部屋の扉も防音仕様にしない限り、換気のため隙間が作られているので音が漏れてきます。
子供が寝静まった後にリビングで映画を見たりすると音が聞こえてしまうようです。
部屋の配置を考える上でどの程度音漏れするのかを確認しておくと良いと思います。
照明

これは我が家の後悔ポイントです。
照明に関して考えるのを忘れていました。
展示場である程度見れるので、打ち合わせ中に見せてもらいながら何とかなりましたが、
展示場はやはり広く設計されています。
照明がどれだけ欲しいと感じるかは人それぞれ違います。
図面上だとイメージがしにくく、特にダウンライトを採用する場合ですが、
自分の理想としている明るさにするには何個つければいいのかが分からなく困りました。
実際の広さに近い宿泊体験棟でイメージしながら事前にアイデアを固めておくことをお勧めします。
まとめ
実際に一晩泊まってみることで色々な気づきがあります。
事前にどこをチェックするかを決めておくことで、その後の打ち合わせでイメージがしやすくなり、後悔のない選択ができると思いました。
特に、キッチンでの調理や音漏れのチェックは展示場ではできないので、ぜひ宿泊体験で確認してみてください。
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